────ドクン、ドクン……。




 ……あれ?


 ……これ、私の鼓動……?


 ゆっくりと目を開けると、トラックが目の前で止まっていた。


 「なんだぁ。フゥー、危なかったぁ~」

 ほっとしたところに、前からバイクがやってくる。



 ブォ────ンッ!



 「よっ、新入りさん」

 バイクが私の前でピタッと止まると、その人は言った。



 はい?


 ……新……入り?