あんぐりと口を開ける、私。




 声が…


 声が…




 明らかに…男だよ。





 男っ!?





 ちょっとまってよ!



 まさか、


 まさか…





 そして、目を疑いたくなるような光景が飛び込んできた。




 ゴツンッ!!




 ミナミさんが、カイに頭突きをしたのだ。




 「…いってぇ──っ!!」

と、カイがおでこを押さえ、うずくまる。





 「少しは反省しろって!!」

と、ミナミさんが怒鳴りつけた。