コンコンッ!!
コンコンッ!!
「カイ~、カイ~、すねてないで出てきなさいよぉ~」
と、ノックする、ミナミさん。
私は、サンドイッチとコーヒーをトレーに乗せて、ミナミさんの後ろに立っていた。
サンドイッチは、ミナミさん特製のハムレタス、ツナとトマト、ポテトサラダ、玉子の4種類。
あれから、カイは部屋に閉じこもったまま、晩ごはんの時間になっても出てこなかった。
時計は、9時を示していた。
ミナミさんが、何度呼びかけても、一向に返事はなく、私たちはあきらめて下に行こうとしたときだった。
…ガチャ。
静かにドアが開いた。
「…なに?」
と、カイが私たちをじろりと見ていた。
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