コンコンッ!!



 コンコンッ!!





 「カイ~、カイ~、すねてないで出てきなさいよぉ~」

と、ノックする、ミナミさん。




 私は、サンドイッチとコーヒーをトレーに乗せて、ミナミさんの後ろに立っていた。



 サンドイッチは、ミナミさん特製のハムレタス、ツナとトマト、ポテトサラダ、玉子の4種類。




 あれから、カイは部屋に閉じこもったまま、晩ごはんの時間になっても出てこなかった。







 時計は、9時を示していた。





 ミナミさんが、何度呼びかけても、一向に返事はなく、私たちはあきらめて下に行こうとしたときだった。





 …ガチャ。



 静かにドアが開いた。




 「…なに?」

と、カイが私たちをじろりと見ていた。






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆