「さ、沙織ちゃん、まってよっ!!」
私の耳に、カイの声が飛び込んできた。
「さ、沙織ちゃん、誤解なんだってっ!!」
と、カイはドアノブに手をかける彼女の腕をつかむ。
「もう、無理っ! 今度という今度は絶対に許せないっ!!」
と、彼女はそう言うと、カイの手を振り払った。
「さ、沙織…」
ガチャンッ!!!
…うそ。
このカップル、一体どうなっちゃうの?
彼女、勘違いして、出ていっちゃったよ…
カイは、ぼうっとドアの前で突っ立ったままだし…
なんか声かけたほうがいいわけ?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…