私は目をぱちくりさせると、

 「そうだよ。女同士だし、カイのお姉さんといっしょにお風呂に入ったよ」

と、私はタオルで髪をふきながら答えた。




 「なっ…!」

と、カイは目をぱっと見開くと、ミナミさんをキッとにらむ。




 横にいるミナミさんはカイに、笑顔で小さく手を振っていた。





 な…に?



 私は、ミナミさんとカイの顔を交互に見る。





 カイはわなわなと体をふるわせると、

 「ミナ…ッ!」

と言いかけたときだった。




 カイの彼女が言った。

 「ちょっと、カイくん、どういうことっ!? そのコ、お姉さんじゃなかったのっ!?」




 「えっ!?」

と、ほぼ悲鳴にちかい声をあげる、カイ。






 彼女の視線は…




 私っ!?