私はさっと、肩にタオルをかけると、洗面所から飛び出した。

 「カイ、お帰りっ!」





 「だれ?」

 そう言ったのは、カイの隣にいた、背のすらりとした、かわいらしい女の子だった。





 カイはあんぐりと口を開けると、

 「おまえ、なんでいんだよ?」

と、私を指さして言った。





 ヤバい、


 隣にいるの、もしかして彼女?





 「カイくん、あのコだれ?」

と、彼女と思われる人が、疑いの眼差しでカイを見る。






 なんか、ヤバい雰囲気じゃない?



 どうしよう…