「じゃ、私、先にあがりますね」




 「うん、バイバ~イ」

と、手を振る、ミナミさん。





 洗面所の鏡が、あっという間にくもる。




 ミナミさんはもう少し、湯ぶねに浸かってから出ると言っていた。






 私は、ミナミさんから服を借りた。




 下着は、もちろんおニュー。


 しかも、色は黒で…





 派手…





 でも、そんなこと言ってる場合じゃないっ!!








 ガチャッ。


 玄関のドアが開く音が響く。





 あっ!


 カイが帰ってきたっ!!