そこで会話が終わったとばかり思っていたのに、ミナミさんは、身を乗りだして言った。

 「え? え? え? ねぇ、それって私のことぉ?」





 私は目をぱちくりさせた。





 …ミナミさんて、


 けっこう、めんどくさいキャラかも…





 しかも、また、目をきらきらとさせて、私の回答を今か今かと待っている…




 そんな目で私を見ないでよっ!!





 私はぱっと、ファッション誌で顔を隠すと言った。

 「も、もちろん、そうですともっ!」





 私は、掛け時計をちらりと見た。



 針は、4時を示していた。





 カイ、まだ帰ってこないのかな?



 早く帰って来てっ!!