私は、その1枚の求人票に書かれている事柄に目を通した。 会社名、所在地… 間違いない。 「ねぇ、初樹ちゃん。その求人票がどうかした?」 と、ミナミさんはそう言うと、私の顔をのぞきこむ。 ミナミさんは、いつの間にか、床に座り込んでいた私の隣にいた。 「初樹ちゃ~ん?」 私は、ミナミさんの肩に手をのせると言った。 「ミナミさん、パソコン全然使えなくても大丈夫っ!!」 ミナミさんは、目を丸くした。 「へっ?」