カイの姉、ミナミさんはとても気さくな人で、食事中も会話が途切れることもなく、自分のことを淡々と語っていた。




 ミナミさんは、私に関しては何も聞かなかった。


 私がなぜ家の前にいたのか、どこに住んでいるのか、私がどういう人間なのかということを。






 こういう人のことを《大人の女性》っていうんだろうな…



 私は、うっとりと見とれてしまっていた。