「あ、えーと、あの……」

 頭をさすりながら、苦笑いを浮かべる西園寺さん。



 ……どうしようっ!!



 「……初樹?」

 ママの声が背中に突き刺さるかのように、冷たい。


 まわりの視線が、いつの間にか私たちに注目していた。

 まるで、スポットライトを当てられたかのように。

 みんな、私が口を開くのを待っている!