答えを探してあげたいけど、 2年後のことじゃわからないよ。 …ごめんね、カイ。 私は背中から、ぎゅっと抱きしめた。 「えっ…、おい、なにす…!!」 カイが慌てて、後ろを向く。 私はヘルメットを脱ぐと、バイクからぴょんと身軽に飛び降りた。 「ありがとう、カイ」 いろんな意味が込められた、《ありがとう》だった。 私、がんばる! あの日、 ぽっかりと空いた記憶を埋めに行くからっ!! 私は、とびきりの笑顔を見せた。