私の視界に、またもやカレンダーが入る。 赤丸? リビングのカレンダーにも赤丸がついていた。 私は、ゆっくりと近づく。 7月9日… 一体、何の日なんだろう? カレンダーの左上に、でかでかと書かれた文字に目が留まった。 …2004年。 私は、彼に声をかけられるまで、その《2004年》という文字を見つめたまま、ぼうっとその場に立っていた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆