私の視界に、またもやカレンダーが入る。




 赤丸?



 リビングのカレンダーにも赤丸がついていた。




 私は、ゆっくりと近づく。






 7月9日…


 一体、何の日なんだろう?





 カレンダーの左上に、でかでかと書かれた文字に目が留まった。






 …2004年。







 私は、彼に声をかけられるまで、その《2004年》という文字を見つめたまま、ぼうっとその場に立っていた。







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