一方、頭の片隅にはママのことが…。 私は彼の背中に、つぶやくように言った。 「電話、借りても…いいかな?」 彼はゆっくりと後ろを向くと、じろりと私を見た。 早くしろ…ってことなのかな? 目が、そう言っているような気がした。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆