カイは続けて言った。

 「突然道路に飛び出すなんて、自殺行為としか考えられないだろ?」




 道路に…


 飛び出す…?




 私ははっとした。




 そうだ!!




 私…、



 名無しさんを追い掛けてて…




 横断歩道に…




 …クラクション?




 そうか。

 道理で、頭の中から離れないはず。




 私は記憶をたどる。






 私…




 名無しさんに、


 チャンスをもらったんだっ!!