カイは慣れた手つきで、フレンチ・トーストと目玉焼きをさっと作ってくれた。





 「ごちそうさま」

 私はお腹が空いていたせいか、ペロリと平らげてしまった。



 目の前で、フレンチ・トーストを美味しそうに食べている、カイをじっと見た。




 それにしても、よく似てる…




 「なに?」

 カイがじろりと見た。




 げっ!



 目が合って慌てる、私。


 「い、いや…、私、なんでここにいるのかなぁ~なんて思ってたりして…」

と、私はそう言うと、ちらりとカイの様子をうかがう。