カイはぽかんと口を開けると、

 「あのなぁ~。まぁ、いいや。下、降りて来いよ」

と言うと、くるりと背を向けた。




 「えっ?」

 きょとんとする、私。




 「メシだよメシ」

 すたすたと歩いていく、カイ。






 あれ…

 おかしいなぁ。



 声も顔も、

 カイそのものなんだけど…





 カイじゃないの?






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