…え?



 ちょっとまって…




 なんで!?




 自分の目を疑う、私。




 「あ~、寝みぃ────っ」

と、男はそう言うと、頭をかきむしりながら、大きなあくびをした。




 …うそ。




 男は眉間にしわを寄せると、じっとこっちを見る。

 「ん?」




 えっ!?




 そして、男の手が、ドアノブにゆっくりと手が伸びた。