《クククッ。無難な道だ。今までどおりの生活が待っている。おまえは伝えたかったんだろ、母親に。“幸せになってほしい”と》




 私は、ママが頬を赤らめ、恥ずかしそうに笑みを浮かべていたのを思い出した。




 そうよ、


 あんなに幸せそうに笑ってるママ、久しぶりに見たんだから。





 《よし、いいだろう。無難な道を選ぶ、それがおまえが出した答えだな?》




 ちょっ、ちょっとまってよ!


 なによ、無難な道って!?




 当たり前でしょっ!!


 死にたくないもんっ!!




 まさか、また私を殺す気じゃ…!!


 姿が見えてたら、あなたの首をしめてやるところよっ!