11年前…



「結衣~
今日お客様が来られるのよ★
だから静かにね!
まぁ、もしかしたら、
結衣と同い年の男の子の陸くんが
来るかもね!」

「お客様…?」


「そうよ」


ピンポーン…


「あ、来たわ!」


と、言ってママは玄関へと急ぐ。



「こんにちは~」


お客様だ。



「あ、結衣!
陸君来てるわよ!」


その時、陸君の存在なんて知らなかったあたし。


「こんにちは・・・
結衣ちゃん。」