漆黒の闇の中
真っ白な翼が浮かんでいた

やがてそれは
空に溶け
闇に同化した



ワタシの中に
あったはずの
あるいは
あったかもしれない
輝く翼も

どす黒く渦巻く
想いの深淵に
飲み込まれて

消えた





《つばさ》