砕けてしまえばいいと思った
壊れてしまえばいいと思った
そんなもの

満たされることのない
不安定な想いが
このままここで
ゆらゆら揺れてるだけ

流れ落ちる星の欠片のように
漂う波間に消える陽のように
こんなもの


いつまでも
ここにあってはいけないと
目を逸らし続けるのが辛い
ふとした瞬間思い出すのが

ならばいっそ
自らの手で足で声で言葉で
砕いて壊してしまえばいい
そして空高くまで
放り投げるのだ





《空高く》