知っている 自分の弱さなど 汚さや醜さなど 知っている しかしそれを わざわざ口にするほど 愚かではないし 素直でもない ただ 時々 それを ぐちゃぐちゃにして 丸めて投げ捨てたくなる 紙屑みたいに ただ 道端に転がる 空き缶みたいに でもやっぱりそれは 自分の一部で 大切で 愛おしいもので なくすことなど できないのだ 《弱さを》