大好きなキミが
大空の向こうへ飛んでった

ボクは少しだけ途方に暮れた

どうしよう
どうしよう
キミがいない

そしたら目の前
翼のついた銀の自転車

行けるじゃないか
何処へだって
行けないと思うその心が
ブレーキをかけてるんだ

シルバーの煌めきが囁いた

ボクの
痺れる爪先 地を蹴った
震える指先 キミを示す
そして
躍る心はキミを希う

翼が生えたみたいに
銀の自転車は走る





《走る、自転車》