「ねぇ亜美?夏休み始まってすぐにお祭りあるよね?」


「そういえばそうだね!じゃあ、一緒に行こうね」


私と花穂は下校途中、夏休みの時にあるお祭りについて話していた。


「あれ?でも拓真はいいの?」


「うん、拓真今回は行かないって……」


「そっかー、じゃあうちら2人で楽しもうね!」


花穂は私が少しへこんでいるのに気づいたのか、元気づけるように言ってきた。


「うん!ありがとう。じゃあ、また明日ね」


「うん、ばいばーい」


私は別れ道に着いたことに気づくと、花穂に手を振って別れた。


そして、少し歩くと朝通った坂道が待っていた。