「武内、なんだって?」


真菜香に聞かれ、私はケータイをしまいながら答えた。


「文化祭の対人の振り付けができたから練習しようって」


「ああ!もうできたんだ、早いね。
いつやるの?」


「水・木の練習の後、体育館でやろうって」


「じゃあ、私も残るよ!
何か手伝えるかもしれないし」


「付き合ってくれるの?」


「もちろん。
だって、もともとは私が頼んだ話だし」


「やったあ。
真菜香がいてくれると、心強いよ。
私、ダンスとかほんとダメだから、いろいろアドバイスお願いね」


「え、私だってアドバイスできるかどうかなんてわかんないけど、でもまあ、何かできることがあればやるから」


「うん、よろしくね!」