「滝沢?」 そこにはさっきまで走ってた人の顔があった。 「北条、先、生?」 何でここにいるの? っていうか、ここ、何処? 「大丈夫か滝沢? 何処が気持ち悪いとか、痛いとかないか?」 「無いですけど、」 「ん?」 「先生、ここ、何処ですか?」 「あぁ、保健室。」 「保健室?」 「覚えてない? 滝沢、倒れたんだぞ?」 「あたしが?」 「あぁ。」 あたしは目を覚ます前の記憶を手繰り寄せようとした。