それは今までの『教科別リレー』ではあり得なかったぐらいの緊張。


そして声援。


バトンは持ち主を替えては、また替え、を繰り返した。


そして、


「英語科、アンカー、北条先生にバトンが渡りました。」


「キャー!!!」


女の子の声援が凄い。


ここはジャニーズのコンサート会場か。


って感じであたしは耳を塞いだ。


その時…


え?


背中が何かに当たった感覚、


そして、近づく砂の地、


その記憶を最後に、あたしは意識を失った。