また空気が止まった。


昴はあたしに背中を向けたまま動かないし、あたしはそんな昴を睨み付けた。


すると、また違う女の子の声がした。


「滝沢さん、北条先生と、滝沢さんのお姉さん、知り合いなの!?」


「う、うん。
そうみたい。」


妃奈が変に答えた。


妃奈の笑顔はとても不自然だった。


ん?


ちょっと待って!


「北条、先生!?」


あたしは驚いた所ではない。


この前彼奴…自分が教師だって言わなかったよね!?


あたしは昴目掛けて歩き始めた。


「ちょっと来な。」


あたしは昴を引っ張っていった。