「え?
あ、はい。」


突然の出来事にあたしはちょっとビックリした。


「初めまして。
私、妃奈ちゃんと仲良くさせてもらっている、如月みやびと申します。」


「初めまして。
妃奈の姉の、滝沢玲奈です。
妹がいつもお世話になっています。」


妃奈のお友達か。


良い子そうだな。


安堵も束の間。


昴が動いた。


今の隙に、この場から立ち去るつもりだろう。


だが…


「ちょっと待て!昴!」


あたしは大きな声でそう叫んだのだった。