「よろしく。」


急に五十嵐の口が動いた。
「私ぃ?」

「お前しかいないだろ。」
「あ。そうだよね。うん。…よろしく。」

…し、喋った。私が五十嵐と喋ったぁぁぁ。

紗哩奈はますます上機嫌になった。

この事をすぐに結衣に伝えた。

「それってすごいじゃん!!」

「だよね!だよね!」

♪~キーンコーンカーンコーン

部活の時間だ!紗哩奈は新体操部だ