「に゙ゃあ」

ボンが少し怯えたように鳴いた。


「コラッ、あっちに行ってろ」

「ボンちゃん、はじめまして。大丈夫、龍ちゃんには何もしないから安心して。ボンちゃんの大事なご主人様を奪ったりはしないからさ」



安心したのか、ボンはゆっくり僕の膝に入って眠り出した。



「あれ?本当珍しいな。ブチやワッタだってボンの事見た事ないんだ」

「フフ…きっとご主人様を守りに来たんだね」

「守るって、凜が相手なのに…失礼な奴だな」

「ご主人様を取られたくないんじゃない?」



少しボンのおかげで空気が和んだ。