「僕と同じ部屋には見えないな…」

「え…?」




凜ちゃんの部屋は予想通りと言うか、以上に綺麗で、カーテンは花柄のピンクのカーテン。畳みの上に敷いてあるマットも白くて、家具は薄いベージュで統一されていた。




「可愛い部屋ですね」

「そんな事ないですよ、何も無くって」




何もないのは僕の部屋だ。畳みの上にセンスのない机。テレビ台だって置いてないんだ。



女の子らしい部屋に僕の鼓動は少し早まった。