―キーンコーンカーンコーン 会社の業務開始のチャイムと共に僕はデスクに座った。 「間に合った〜……!!」 「あれ?いつもより遅いですね」 「電車2本遅れた…」 でも、電車を下りてからは猛ダッシュだったけど、何とか2本遅れの特急に乗れば間に合う事に気付いた僕は、次の日からわざと家を出る時間を遅らせたんだ。 憧れの凜ちゃんと毎朝一緒に歩くために。