「倉本さんは……」

「あっ、凜でいいですよ」



え?



「凜…さん…」




―クスッ




少し笑った。


凜さんがおかしかったか。



でも、朝からこんな美人の隣を歩いて、こんな綺麗な笑顔を見ながら会社に行けるなんて、本当についてる。



横顔もカナリ美人だった。


スッと筋の通った鼻に綺麗なアゴのライン。1つで縛った髪は1本1本が細くてツヤツヤしていた。