それから僕は2年後にようやく愛する人ができた。 ボンも相変わらずに暮らしている。 凜の事は忘れない。 忘れるはずがない。 あれから、凜の両親は凜の住んでいた部屋に行くと「凜が選びそうだ」なんて言って愛おしむように、家具や家電を片付けた。 「まるで、今にも凜が帰ってきそうね」なんて笑いながら話をした。