いつか、目の前から去ってしまう自分の思い出なんか、何一つ覚えていないで…なんて言ってるみたいに…。



違うんだよ…僕は凜の全てが知りたかった。



凜みたいな人にこの先出会える自信がないんだ。


置いてかないでくれ…







凜……








見上げた空は、僕の気持ちとは正反対に眩しい日差しが降り注いでいた。