会社まで歩く道程はいつも…毎日清々しかったのに…今日はいつもの笑顔がそこにはない。




絶対に離れないと思ってた相手は、気付いたら手を延ばしても掴めないくらい、遥か遠くへ逝ってしまった。



気付けば、凜の事なにも知らない僕。


誕生日は?


好きな食べ物は?


好きな事は…?




凜はいつも、僕の話しを聞くばっかりで、何も自分の事を教えてくれなかった。