「先生!!頑張ろうね!!」



たーと言いながらあたしは、廊下を全力で雑巾がけをしていく。
雑巾がけリレーと言っていたけど、今のあたしには、秘密が先だった。



早く秘密が聞きたくて、頭の中は秘密秘密秘密でいっぱいだった。



今なら秘密コンテストでも、あたしはきっと一番だろう。



どんなコンテストか分からないけど……


「単純だな?あいつ……」



「あの子は、単純で出来てるから」



「ん?なんでトモが知ってるんだ?」



「さぁ?なんででしょう?」



「教えてくれる気はないか……」



「ええ、あなたには一生分からないわね。鈍いもの」



「鈍いってな……」



「でも、そう言う所好きよ?愛してるわチュ……」



あたしが雑巾がけをしている最中に、キスなんて……



何考えてんのよ!!エロ担任!!エロ坊主エロなんだろう?まぁいいや、エロ担任!!



あたしはそう思いながらも、足を動かしたのだった。