「クス、お嬢さんは真っ赤だな頬」



あたしの頬を撫でて先生は、目を細める。



「このまま、閉じ込めたいな。あの時みたいに……」



「え?」



「ううん、お嬢さんには関係ない事だよ?少なくとも、今のお嬢さんには」



先生の意味深な言葉にあたしは、ただきょとんと先生を見上げるだけだった。



先生があたしにしたのかな?



なんて思いながらあたしと先生は、お寺の中へと入っていった。



まさか、ここで、先生とあたしの事を聞くことになるとは、知らずに……



まさか、担任から聞くことになるとは思わなかった。