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「それって、恋だよね」



体育の時間。

体育館で、二人一組になっての柔軟体操中。

カイト先輩のことを話したあたしに、カヨは、前屈をしているあたしの背中を押しながら、そう言った。



「違うよ。恋……ではないよ」



あたしは首を後ろに向けて、カヨにそう告げる。



「どうして? 恋でしょ」



「違うってば」



「なんで否定するの?」



「だって……」



「好きじゃないの?」



「先輩としては、もちろん大好きだけど」



「恋愛対象としては?」



「そんなの考えたことない」