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「セーラちゃん、久しぶり!」



「ユキコ先輩、お久しぶりです~」



久しぶりに会うユキコ先輩は、以前にも増してキレイになっていた。

大学4年生のユキコ先輩は就職先が内定しているらしいけど、それは北海道に本社のある会社だそうで。



「もし本社勤務になれば、来年の春からはあたしも北海道に住めるの」


そうしたら、北海道に住むダイスケの近くに行かれる、と嬉しそうに笑った。


人生はこうして、めぐりめぐる。




「カイト先輩も、流星群、観たかったろうなぁ」



ダイスケが空を見上げる。



「たぶん、観に来ると思う」



あたしは笑顔で返す。



「こんなキレイな星空を、カイト先輩が見逃すわけないもの」