「今年の夏も、天文部は長野にペルセウス座流星群を見に行くんだろ。そこで合流しようぜ」



第一志望だった北海道の大学に通っているダイスケは北海道から、ユキコ先輩も京都から、長野に合流するという。


ダイスケの誘いを聞いて、あたしは思い出す。


高校1年の夏に、長野でカイト先輩と見上げたペルセウス座流星群を。

あの光景を思い出すと、今でも胸が熱くなる。



「うん、楽しみにしてるね」



ダイスケにそう返事をし、あたしは手帳に星のシールを貼った。