ダイスケから聞いたって……


一体、何をどこまで聞いたの?

まさか、キスのことまでじゃないでしょうね!?


ダイスケがどこまで話したのか分からないだけに、ヒヤリとして心拍数が上がる。



「ダイスケが、どうも勘違いしてるみたいだったから、その訂正もしてたら遅くなっちゃって。ごめんな」



「勘違い? 何が勘違いなんですか?」



あたしがそう質問したとき、ちょうどウェイトレスが注文を取りに来て。

アイスコーヒーを2つ頼んで、ウェイトレスが去ったところで

「何から話そうかな」

と、カイト先輩がテーブルの上で両手を組んだ。



「ダイスケがさ、ユキの持ってたホテルの予約確認証を見たんだろ? そのことなんだけど」



「はい」



あたしはゴクリと息を飲む。

カイト先輩の口から、今、真実が語られる。