「よし!」



鏡の前で、全身をくまなくチェックして。

髪につけた、お星様のモチーフのヘアアクセをチョンっとつつく。


これは以前、カイト先輩から「セーラ、その星のヘアピン似合ってる」と褒めてもらったものなのだ。

だからこれは、あたしのラッキーアイテム。

まさに、星に願いを。



「ママ、行ってきます!」



あたしは元気よく、家から走り出た。