クリスタル??
当時の私にしてみたら分からない単語だった。
でもここはいままでいた所とは確実に違う。
それだけは分かった。
でも、このきれいな女性は誰なのだろう?
「じゃあ、お姉さんはだれ??」
私の気持ちが通じたかのようにきょうすけが尋ねた。
「わたし?
私はこの世界のこの国、
クラミス王国の国王兼女王の優梨愛(ゆりあ)よ。」
「お姫様ってこと?」
「そういうことになるわね。」
この女性は当時の女王の優梨愛サンだった。
「ところで、
わたしたち、元の幼稚園に帰れないの??」
どうしても心配になって、私はこう尋ねてみた。