「間に合わないよね?」



「ま…間に合いますって!全力で走れば!!!!」



その場で足踏みをして先輩に見せる。



「…無理だって」



あたしの姿にプッと吹き出す先輩。



「……じゃぁ…遅刻するんですか?」



「…しないよ」



ニヤリと何かを企むように笑うと突然、



「サボりー!!」



あたしの手を取ると思いっきり走り出した。