「お待たせ、気をつけてね?行ってらっしゃーい」



人の気も知らないでノー天気な笑顔であたし逹を見送るオーナー…



先輩はオーナーに返事をするように手を上げ、あたしは振り返り会釈した。



「せ…「ねえ…」



全く同じタイミングで声を発して黙る。



「なに?」



「…先輩は?何ですか?」


「いや…学校さ…」



「はい?」



先輩…あたし今すぐに走り出したいんです…



遅刻したくないんですよ…