「行って来る!!」



カバンを脇に抱え玄関から走り出した。



「間に合わないー!!!!もぉーっ!!!」



誰が悪いって言われれば…あたしが悪いんだよ。



そんなの知ってるけど…



息を切りながらもたつく足で地面を蹴りながらバス停に急ぐ。



「あぁ!おはよう」



「…あ!おはようございます!」



バイト先である店の前を通るとオーナーが花に水をあげながら爽やかな笑顔で声をかけて来た。