「涼平!あとは片付けるから相澤さんを送りなさい。夜道は危ないからね」


「……へいへい」


手に持っていたフキンをオーナーに投げ渡すと


「…送るよ」


静かに微笑んで2人で店を出た。


夏が近づいているからなのか月は高く上がっているのに暗くはない。


「疲れた?」


先に口を開いたのは先輩で小さく首を横に振った。